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思い通りにならないもの 2012年12月
誰しも，「思い通りにならないものだ」と思うときがあるかと思いますが，読者の皆さんはどのようなときに，そう思われるでしょうか。今回のコラムでは，最近の私の思い通りにならなかった経験をお話しします。
わが家に家族が増えました。子猫をもらってきました。
初日は，車で移動する際には人を引っ掻いたり噛んだりし，家に着けば人に噛みつき逃げ出し，狭いところに隠れて鳴きもせずじっとしていました。２日目は，人を噛まなくなりましたが隠れて過ごし，夕方になり，人目を避けつつ少しだけ動き回るようになってきました。大人しく臆病なのだろうと思っていたところ，４日目になると，人前に出るようになりましたが，すだれを引っ掻いてぼろぼろにし，サイドボードや出窓に置いてある物を落とすし，頻繁に鳴くというというやんちゃな面を発揮するようになりました。まだ人間とは遊びません。
静かに大人しく過ごし，人とも仲良く遊んで欲しいと，ついつい思ってしまうのですが，これは人間側の勝手な希望なのかなと思って気長に待っています。 そう考えていたところ，そもそも自分自身さえ思い通りにならないことも多々あるなと，改めてですが，心に浮かびました。予定した時刻に起きられなかった，飲み過ぎたことから人には話しづらい経験まで，色々思い出し赤面しました。
今回の子猫との関わりを通じて，思いがけず，思いのままにならぬ弱い自分自身を再認識しました。もう今年も残すところ１カ月となりました。改めて，気持ちを引き締め，日々を過ごし職務に邁進していきたいと思います。
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