改正貸金業法 2010年5月
いよいよ、改正貸金業法がこの6月18日から完全に施行されることとなりました。今回の改正は、多重債務で苦しむ多くの方を救済するとともに、今後、多重債務となる方をできるだけ生み出さないようにと平成18年に改正されたものです。少しずつ施行され、ようやくこの6月で完全施行となります。
日ごろから借金でお困りの方の相談を受けている我々にとって悲願の完全施行ですので、このコラムでも紹介させていただきます。 ポイントは大きく分けて3つです。
皆さんにとって重要なのは、1と2です。借入(入口)と返済(出口)の両方から、多重債務で困る人を減らすための改正がなされたといえるでしょう。特に、金利が29.2%よりも高かった時代にはいくら返しても借金が減らず、厳しい取立も重なって自殺する人が後を絶ちませんでした。韓国でも、利息制限を撤廃したとたんに金利200%を超える業者が大量に現れ、それによる自殺者が急増して社会不安が増大したという苦い経験から2002年に利息制限を復活させたという経緯があります。
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