ストップ!過労死
過労死という言葉をご存知ですか?
働き過ぎによって,心臓や脳の病気,心の病気に罹ってしまい命を落とすことです。「karoshi」という言葉は,そのまま海外でも通用する言葉となっており,これは我が国にとって,とても不名誉なことだと思います。
過労死は,労働者の生命や健康をないがしろにすることによって起きる現象であって、私達社会全体の問題として見過ごすことのできない問題です。
幼いこどもを残したまま過労死する方も多く,ご遺族の悲しみは言葉には尽くせないものがあります。次の詩は,お父さんを過労自殺で亡くした小学校1年生のお子さんがつくったものです。
ぼくの夢
大きくなったら
ぼくは博士になりたい
そしてドラえもんに出てくるような
タイムマシーンをつくる
ぼくはタイムマシーンにのって
お父さんの死んでしまう
前の日に行く
そして「仕事に行ったらあかん」ていうんや
「過労死」という言葉が登場してから20年以上経つ今でも,過労死はなくなりません。「過労死」をいい加減になくしたい,悲しい思いをする人がこれ以上出ないようにしたい,という思いから,過労死された方のご遺族や過労死裁判を手がける弁護士団体が中心となって,「過労死防止基本法」の制定を求める活動が始まりました。
- 過労死はあってはならないことを,国が宣言すること
- 過労死をなくすための,国・自治体・事業主の責務を明確にすること
- 国は,過労死に関する調査・研究を行うとともに,総合的な対策を行うこと
「ストップ!過労死」の合言葉のもと,上記のような過労死を防ぐための法律の制定を求めて,100万人の署名を集める活動などが現在行われています。
こちらのHPで署名用紙をダウンロードすることもできますので,「ストップ!過労死」にご賛同いただける方は,ぜひご署名をお願いします。
(文責:一由)