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 相続税について

 今年3月29日に成立した税制改正により,平成27年1月1日以降の相続税に大きな変更が生ずることになりました。

 まず,基礎控除が次のように縮小されます。
   現 行 : 5000万円+1000万円×法定相続人の数
   改正後 : 3000万円+600万円×法定相続人の数
 つまり現行の6割に縮小されます。

 次に相続税の税率が引き上げられますが,これは法定相続人の取得額が2億円を超える場合などですので,遺産額が大きい場合になります。

 基礎控除の縮小により,これまで相続税の申告が必要なかった人も,申告が必要になる可能性があります。自分の相続について考えたり,見直したりされることをお勧めします。
 これとは話は別ですが,自分が受けられる相続分を他の相続人に譲渡することができます。これを「相続分の譲渡」といって,家庭裁判所の遺産分割の調停では良く利用されます。
 例えば,両親の老後を良く見てくれた長男に自分の相続分を全部あげるような場合です。この場合は,自分の相続分という財産を有償又は無償で譲渡するので,贈与税や譲渡所得税が発生するのではないかと心配されますが,これは発生しません。全部相続税の問題として処理されます。ただし,法定相続人以外の者(例えば法定相続人の子どもなど)に譲渡すると相続税の問題ではなくなり,贈与税や譲渡所得税がかかります。

 いずれにせよ,相続問題は分割協議,税金などを含めて弁護士に相談されることが望ましいといえます。